【大学出講】 秋草学園短期大学にて学生向けの金融リテラシーの講義を実施。41名の学生が受講

みんなの金融教育協会(FiNA)では、2025年1月15日、秋草学園短期大学にて、「社会に出る前に学んでおきたい人生のための金融リテラシー」というテーマで講義を行いました。

41名の学生のみなさんが熱心に受講されました

41名もの多くの学生さんにご参集いただいた中、弊社認定講師の田端沙織から、ライフベントとライフプランニング、年金制度、家計管理と金融経済、などの制度や人生上の利用の仕方などについてお話しました。
みなさん熱心にご受講いただきました。

FiNA認定講師の田端沙織が講義

【参加者の反応・様子】

講義のスタートとして、まずはライフプランとキャリアについて考えてもらいました。
今回の大学では、保育士や子どもに関わる仕事を目指している学生が多いので、保育業界への関心が高いことは教授から事前に入手。
もうすぐ始まる就職活動で、どんな会社を選びたいがペアワークで考える時間を設けました。

最初に、業種ごとの年収生涯ランキングを参考に見ていただきましたが、関心の高い保育業界のざっくりとした生涯年収は、地域や雇用主によっても(公立・私立の違いも大きい)賃金格差が大きいことにかなり驚かれていたようです。
会社選びのペアワークで出た感想では、女性が多い職場環境なので「人間関係が良好な会社」や「きちんと休めるか」などがあがり、また、社会問題として保育士は給与が安いという報道が多くでているので「給与」を挙げる学生も多くいました。

福利厚生の話題として、企業DCや運用する際のポイントについても簡潔に解説。公務員志望の学生は、働き始めて余裕ができてきたらiDeCoをさっそく始めてみたい、と反応は上々でした。
同時に、年金制度について不信感や、将来自分たちは年金もらえないのではないかという漠然とした不安を抱えている学生が今まで多かったように感じました。それは間違いであり、日本の年金制度の構造や財政検証・制度改革などで対策をしているので、しっかりしている制度であることを伝えると、少し安心した様子でした。

今回は別途、複利の概念とクレジットカードのリボ払いについて注意喚起して欲しいという教授の要望もあり、クイズ形式で理解度を確認。おおむね、返済年数は理解していましたが、年利18%で毎月5000円の返済をすると、20万円の借入で10万円以上の利息を払うことにびっくりしている学生が多かったです。リボ払いの危険性や金利の違いで支払う利息が大きく違うことを感じてもらえる機会になったようで良かったと思います。

最後に、「働くこと」と合わせて「資産運用を活用」して「両輪でお金を増やしていくこと」の重要性、さらに、大切なポイントとして、「長期・積立・分散+低コスト」についてそれぞれ解説し、お金の置き場も考えることが大事であることを伝えています。
熱心にメモをとる学生もいて、大変盛況であったと思います。

【教授からお聞きした課題や感想】

金融の知識がほとんどない履修生が対象なので、社会になる前にぜひ金融リテラシーの講義を受けて欲しかったとのことでした。
講義後は、学生の就職活動が始まる前にキャリアやお金について基礎的な話が聞けて、経済的に厳しい学生も多い中、お金の使い方や家計管理の基礎、資産運用まで話題がカバーされており、とても有益であったとの感想を頂いています。

みんなの金融教育協会(FiNA)では、このような講演を通じて、引き続き、金融リテラシーの向上を目指していきます。

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